シリコンウエハーとは半導体を構成するシリコン製の部品素材です。
パソコンやスマートフォンのCPUやメモリー・ICチップ、テレビやエアコンといった家電製品・車などの身近な製品に使われています。
一般的なシリコンウエハーの直径は50mmから300mmほどで、厚さは0.5mmから1.0mm程度に作られており直径ごとに標準の厚さの規格が定められています。
形状は円柱状のインゴットを極めて薄くスライスした円盤状です。
シリコンウエハーの語源をご存じでしょうか。
その形状から洋菓子の薄い焼き菓子であるウエハース・英語表記はwaferからきています。
ウエハースとはご存じの通り小麦粉・卵・砂糖などを混ぜ合わせて格子模様の方で挟み薄く焼いたもので、どこか似ています。
キリスト教の儀式ミサなどで使用される薄焼きパンもウエハーと呼ばれることがあるのですが、お菓子のウエハースに由来します。
またシリコンウエハーのカナ表記はウェハ・ウェハ・ウエハー・ウエハーなどと表記されており一定していません。
シリコンウエハーは半導体で重要な役割を果たす集積回路を製造するために作られるシリコンの薄い板のことです。
またシリコンウエハーは集積回路だけでなく半導体として使うことができるためダイオードを作ることも出来ますから、太陽光発電に使われる太陽電池モジュールの部品としても使われています。
いずれの場合にもその表面を見るとキラキラしていますが、その原料となるシリコンが最もと反射率の高い鉱物であるためで、さらにウエハーの場合には高純度のシリコンのインゴットを作り、それをごく薄くスライスしてまっ平らな表面を作り上げたものですから、加工されていない状態では鏡のように光を反射します。
キラキラと輝くようになるには表面を加工することできた微細な凹凸によって発生するもので、電子部品の場合にはナノ単位での溝となり表面は平らに見えても、光が当たるとその波長で反射するこのため様々な色を個別に反射し、表面が虹のような色を生まれさせます。
◎2023/8/7
情報を更新しました。
>意外にも素朴な原材料から作られるシリコンウェハー
>シリコンウェハーの生産工場が名水地に多い理由
>シリコンウェハーの数種類ある中の数パターン
>シリコンウェハーの製造にクリーンルームが必要な理由
>パワー半導体向けのシリコンウェハーに求められる特徴
◎2022/10/11
情報を追加しました
>シリコンウェハーのシェアの半分を占める日本とその製造の問題